まちづくりトークcafe
 
〜2004.4.21 高知市市民活動サポートセンターにて〜

  3月のまちづくりトークcafeに初めて参加したのがきっかけで、今回
 「福祉住環境」をテーマにお話させていただくことになりました。
 
  参加者は、NPO高知市民会議関係者(視覚障害者のガイドヘルプをさ
 れている方)、県庁NPO課の方、インテリアデザインの仕事を以前していて、
 現在は作業所に勤めていらっしゃる方・・・などでした。

  まず、笹岡がなぜ今の取り組みを始めるようになったか。福祉住環境コー
 ディネーターを知ったきっかけから、住環境整備の現状での課題について
 など、お話させていただきました。
  行政の立場、建築の専門職の立場、障害当事者と身近に接している立場、
 NPOの立場・・・それぞれの立場で福祉住環境を軸に話を始めました。
 住宅改修の現場でも他のことでも言えると思いますが、まずは当事者を見る
 こと。当事者の声に耳を傾けること。どういう身体状況で、どういう生活動作
 をされているか、どういう生活を送りたいのか、使う本人を置き去りにして
 は成し得ない。障害者のボランティアやガイドヘルパーもそう。
  本人の思いを引き出せる人が、いいパートナーになれる。
  そんな当たり前の事が、専門職や家族や関わる関係者と当事者とをうまく
 つなげる人材がいなくて、見つけられなかったり。福祉住環境コーディネー
 ターの存在意義はそこにあるという事もお話しました。

  環境を整備する事は大切だけれど、でもやはり、住宅だけを直せばいい
 のではなくて、誰もがともに暮らせるまちを目指していかなければ、生きがい
 を持って安心して障害者が当たり前に地域の一員として暮らしていけない
 よね?やはり、それぞれ立場は違っても目指すところはそこだよね。
 それを参加者一同、確認できました。

 だから、異業種、障害当事者、行政、このまちに暮らす一市民として、それぞれ
 の立場で持っている情報を出し合い、大きな目標を共有していることを再確認
 しあいながら、お互いの得意分野、価値観を、認め合ってネットワークをつない
 でともに取り組んでいく事がこれからは必要だよね、と話し合いました。

  公共の建物を設計するのにも、障害当事者の視点を取り入れるべき、と、
 それは当然だけど、私はそれだけじゃなく関わる行政も、建築関係者も利用する
 方々もともに対等に意見を言うべきで、すべて障害者の意見を取り入れて造ら
 れた建物が本当に誰もが使い安い建物と言えるかは疑問だなと思います。
  ハードだけでなく、そこに常駐する職員がいればソフトでの対応もできるのだ
 から、両方あわせて考えればいい、という事も共通の意見で出てましたね。

  終わってみての感想は、やっぱりフェイストゥーフェイスだなぁ!!
  これくらいの規模で地域の人が参加できて、ざっくばらんに話ができる。
  こんな機会をいろんな場所でもっと持ちたいと思いました。確実にまた協働
 していけるネットワークがひろがったと実感です。
  貴重な機会をいただきありがとうございました!!





当日のcafeの様子です





      
        まちづくりトークcafeは、毎月「高知市市民活動サポートセンター」で開催されています。

  高知のまちづくりについて、毎月1回テーマを設け、トークサロン風に市民が自由に語り合う機会を提供。
  これまで「都市計画」「まちづくり条例」「ごみ問題」などさまざまなテーマで話し合っています。

  毎月のテーマやゲストについての情報は、「NPO高知市民会議」のHPか、高知新聞の「仲間にどうぞ」欄
  をチェックしてください!

        ★ 次回、5月24日(月)のゲストは、「うぇるぱ高知」の下元佳子さんです! ★