第13回福祉住環境ネットワークこうち定例会 日時:2004年6月17日(木)PM19:00〜21:00 場所:「NPO会議室」 高知県社会福祉センター 1階 |
今回は、「福祉住環境ネットワークこうち」のメンバーであり、土佐市で幼児の言語障害通級教室 (ことばの教室)を担当している保育士でもある、西川さんに現在の特殊教育の現状や、今後特別支援 教育になりどう変わっていくのか、また障害児教育の現場での問題点や課題について、お話していただ きました。 関心度の高い問題であり、まだ答えの見えない問題だけに、参加者も時折、「う〜ん・・・」とうなりつつ 意見交換をしていました。多くの話題がありましたが、ポイントをまとめてご報告します。 |
「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」の提言(厚生労働省H15.3) @ 障害のある幼児児童生徒一人一人についての教育支援計画を作成すること。 A 盲・聾・養護学校はもとより小・中学校に特別支援教育コーディネーター(仮称)を置くこと。 B 行政部局間の連携のために広域特別支援連絡協議会(仮称)を都道府県に設置すること。 C 地域における障害のある子供の教育のセンター的な役割を果たす学校としての盲・聾・養護 学校を特別支援学校(仮称)に転換すること。 D 小・中学校における特殊学級や通級の指導の制度を、通常の学級に在籍した上で必要な 時間 のみ「特別支援教室(仮称)」の場で特別な指導をうけることを可能とする制度に一本化すること。 |
◆ 盲学校・ろう学校・養護学校(知的障害・肢体不自由・病弱) ↓ ◇特別支援学校として、枠を取り外し統一 ◆特殊学級(弱視学級・難聴学級・知的障害学級・肢体不自由学級・身体虚弱学級・その他学級 ↓ ◇特別支援教室となる。小・中学校は、すべて普通学級に籍を置き、 その教室に通う。障害に応じて特別に学級を作ることになる。 (ひとつの学校に障害に応じて7つまで教室を作ることができる。例えば弱視者が入学すれば、 高知県では生徒8人までは1人の教師配置となっているが、8人もいる教室はない。小数での対応を重視している学校側の配慮と思われる。) ◆通級指導教室(弱視・難聴・知的障害・その他通級指導教室<その他心身に故障のある者>・ ※すべての学校にあるわけではなく、通常は普通学級に籍があり、そこから必要に応じて通う教室。 ↓ ◇新たに出来る特別支援教室が代わりを果たすので無くなる。 |
建築士、福祉用具専門相談員、理学療法士、 保育士などなど・・・いろんな職種のメンバーが 集まったので、並べた資料からも話が広がり (脱線とも言う!?)気がつけば事例検討の時間 が足りなくなるくらい、話が盛り上がりました。 例えば、田舎の地域で便所や浴室が離れにある 場合の改修のケースについてや、思わぬところ に手すりを取り付けた、珍しい改修例について など・・・。 一つの事例を取り上げてみてもいろんな立場の 方からの意見が聞けたことは、それぞれの参加 者にとって勉強になったようでした。 |
(左から山崎さん、神崎さん、西川さん)
一番盛り上がったのは、 「クイズ!介護保険給付課 (高知市)に聞きました!」と題して 住宅改修や福祉用具購入の助成対象になるかどうか 微妙な例や、特殊な例を取り上げて、皆さんに一緒に 考えていただきました。 例えば・・・ Q1.汽車式の和式便器にスワレットとウォシュレットを 設置した。これって住宅改修の対象工事? Q2.敷地内から道路側に可動式の跳ね上げ手すりを 設置した。これって助成対象に認められる? ・・・などなど。 さて、皆さんの地域ではいかがですか? ※解答:1.福祉用具購入の補高便座の対象になります。 2.公道に突出してスロープや手すりを設置するのは、 基本的には禁止ですが、可動式で一時的でもやはりダメ。 特例として、道路管理課の許可を取れば可能なケースも。 |
(左から西川さん、佐野さん、岡本さん)
皆様のご参加をお待ちしています!(^^)♪